5年生 総合「認知症ってなあに」

今日はゲストティーチャーをお招きしました。

先「今日の学習目的は、2つあります。」

先「ところで、高齢者とは、何歳以上だと思いますか?」

児「60才」「70才」・・・「65才!」

先「そうですね。65才以上ですね。」

 「では、大田原市には、何人の方が住んでいて、高齢者は、何人だと思いますか?」

 

先「大田原市の人口は 70,377人 そのうち 高齢者の人口は 21,166人です。」

 「私たち人間は、高齢になると、いろいろな変化が出てきます。」

お話を聞きながら、メモをとります。

認知症とは、脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったりして、起きる病気です。

先「質問です。今日、朝食で何を食べたか、教えてもらえますか?」

児「パン」「牛乳」「いちごミルク「味噌汁」「おにぎり」「うどん」「目玉やき」・・・

先「みなさん、すぐに答えられますね。」

先「では、昨日の夕ご飯は、どうでしょうか。何を食べたか教えてください。」

児「あさり味噌汁」「きくらげサラダ」「肉団子」「キンパ」「ナッパ」「スパゲッティー」・・・

 

先「では、おとといの夕ご飯はどうでしょう。」「そう、日曜日の夜ですね。」

児「えー?」「牛丼」「なべ」「やきとり」「卵スープ」「焼肉・・・」(いいなー)

 「お魚」「豚汁」「ホットドック」「さといもの煮物」「食パン!」

先「すごい。みなさんは、すぐ、思い出しましたね。」

先「認知症になると、記憶が抜け落ちてしまうことがあります。」

 「ボールと、かごを使って説明しますね。」

先「小さな、カラーボールは、夕ご飯のメニューの一つ一つです。」

 「大きなボールは、喜びや悲しみといった 感情 です。」

 「底に 穴 のある この白いかごに ボールを入れてみると・・・」

先「大きなボールは残りますが、小さなボールは、抜け落ちてしまいます。」

先「抜け落ちた 小さなボールは、食べた物の名前や、食べた場所などです。」

先「網に残った 大きなボールは、安心感や不安感、喜びや悲しみというような感情です。」

先「つまり認知症になった、脳の様子を例えると、底に穴があいたかごのような状態といえます。」

先「認知症になると細かいことを思い出すのが、難しくなります。」

 「しかし、感情は、しっかり残ります。」

 「また、認知症になっても、こどもの頃のことをよく覚えていることがあります。」

 「この引き出しのように、子どもの頃の記憶の引き出しが大きいことが、関係しています。」

先「ですから、子どもの頃の話をすると、良い場合も多くあります。」

 「気持ちを大切にして、安心感をもってもらえるようにしたいですね。」

 「環境や、まわりの人の接し方で、症状が変わることもあります。」

先「関わり方を工夫して、安心感をもってもらえるようにしたいですね。」

先「絵本を紹介します。」

先「認知症になると、怒りっぽくなったり、不安になったりします。」

 「身近なひとほど、強く訴えられます。」 

 「認知症を正しく理解して、安心して過ごしてもらえるようにしたいですね。」

花丸メモをたくさんとって、熱心に聞くことができました。